省エネ(省エネルギー)給湯器として人気が高いエコキュートですが、仕組みやその他の給湯器との違いを把握するのは難しいですよね。この記事では、エコキュートの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
エコキュートの仕組みや種類に関してもお話ししていくので、ご自宅への導入を決める判断材料として役立ててくださいね。
内容を簡単確認
「エコキュート」とは?
エコキュートは、大気熱を活用して電力でお湯を作る給湯器です。
お湯を作るまでの大まかな流れは、以下のようになっています。
- ヒートポンプユニットへ空気熱を取り込み、二酸化炭素を高温化する
- 高温化した二酸化炭素が貯湯タンク内の水を温める
- お湯を作り終えたら、低温化した二酸化炭素が空気熱交換器に戻る
- 貯湯タンク内のお湯を温度調節して、家庭内で使用する
大気熱を利用するため、電気ヒーターでお湯を作る電気温水器よりもコストを抑えやすい点が特徴です。
エコキュートの種類とは?
エコキュートは、角型、薄型、スリム型の3種類に分類されます。
標準サイズは角形で、厚みがないタイプが薄型、コンパクトサイズのエコキュートはスリム型です。
設置場所や隣家との距離などを考慮して、ベストなエコキュートの種類を見極めましょう。
また、機能に関しては、フルオート、オート、給湯専用の3種類があります。
それぞれの特徴については、以下を参考にしてくださいね。
エコキュートのメリットやデメリットについて
エコキュートには、メリットもあればデメリットもあります。後悔を未然に防ぐためにも、エコキュートについて多方面から理解し、納得した上でご購入されることをおすすめします。
ここでは、エコキュートのメリットとデメリットを3つずつご紹介していきます。
エコキュートのメリット3つ
光熱費の削減
エコキュートを導入するメリットのひとつが、光熱費を抑えられる点です。電気でお湯を作るエコキュートなら、ガス代の出費ゼロ円を実現できます。居住地域、メーカー、利用頻度によっても異なるものの、ガス給湯器と比較すると4分の1程度まで光熱費を抑えられるケースもあります。また、深夜電力を利用することにより、さらに電気料金が安くなるところもポイントです。ランニングコストを抑えることで、長期的な光熱費の節約に繋がります。
災害対策になる
エコキュートは、災害時でもお湯を使える点が魅力です。貯湯ユニットの中にお湯を貯められる仕組みになっており、断水しても貯湯ユニットのお湯を使用できます。災害時でもお湯を確保できるのはもちろん、沸騰させると飲料水にもなるので、いざというときの備えを確保したい方にピッタリです。
一酸化炭素中毒や火災などの事故防止
エコキュートは、電気を使ってお湯を作ります。ガス給湯器のようにガス漏れの心配がないため、一酸化炭素中毒や火災による事故を未然に防げます。安全性にこだわるのであれば、不燃性である冷媒の二酸化炭素を活用するエコキュートがおすすめです。
エコキュートのデメリット3つ
高額な初期費用
エコキュートを導入するにあたって、初期費用がかさみやすい点がデメリットです。エコキュートには、本体価格と設置費用がかかります。本体価格は30〜70万円程度、設置費用は15万円前後が一般的です。ガス給湯器の相場が20〜40万円であることと比較すると、エコキュートの初期費用は非常に高額であることがわかります。
停電時に使えない機能がある
エコキュートは、停電時の使用に注意が必要です。既に作られている貯湯ユニットのお湯は使用できるものの、温度調節機能は作動しなくなります。高温のお湯がそのまま出てくる可能性があり、火傷などのトラブルが発生しやすい点に気を付ける必要があります。停電中はスムーズにお湯を使えないことから、エコキュートに対して利便性の悪さを感じるかもしれません。
十分なスペースの確保が必須
エコキュートを導入する場合、貯湯タンクとヒートポンプユニットを置くためのスペースを確保する必要があります。また、お湯をスピーディーに使用するためには、浴室からエコキュートまでの距離を約15メートル以内にすることが大切です。間取りによってはエコキュートの設置場所を確保することが難しく、生活スペースが狭くなってしまう可能性も考えられます。
メーカー選びに迷ったらプロに相談を!
エコキュートを導入することで、光熱費の節約、災害時への備え、事故防止対策などを強化できます。ただし、デメリットも兼ね備えていることから、ご自身のご家庭に合うエコキュートを選ぶことがとても重要です。
もしメーカー選びに迷っているなら、その道のプロに相談してみるのがおすすめです。
ベストなエコキュートを見極めて、経済的にも精神的にも快適な生活を実現してくださいね。
こちらのコラムでは、エコキュートと太陽光発電の連携についてくわしく解説しています!