地震保険がおりないケースとは?その理由を支払い例と合わせて解説!

地震保険がおりないケース

地震保険とはどのようなしくみなのでしょうか?また、補償がされる範囲はどこまでなのでしょうか?被害にあってしまった場合の保険金はどれくらい支払われるのでしょうか?保険金がおりないケースはどのような場合なの?など、わからないことも多くあると思います。

・地震保険とはどのようなものなのか
・保険金がおりないのはどのようなケースなのでしょうか
・実際に保険金が支払われた例と金額はどれくらいなのでしょうか

などが気になるところです。今回は地震保険の保険金の支払い例や保険金がおりなかったケースについて調べて、まとめてみました。

地震保険ってどんなものなの?

地震保険とはどのような保険なのでしょうか、地震保険の補償はどこまでなのでしょうか?また、保険金はどれくらい支払われるのか?などの地震保険のしくみについて説明します。

地震保険は、民間保険会社と政府とが協力して運営されている保険です。大きな地震災害の時に発生する大きな損害をフォローするために、民間保険会社が負うことになる保険金支払い責任の一部(一定額以上)を政府が請け負い、保険金の支払いを担保しています。

地震保険の補償対象となるのは、居住用の家屋と家財⼀式です。駐車場や駐車場の塀や屋根、家の門や塀などは補償の対象外となります。さらに、自動車やバイクなども対象外となりますので注意が必要です

地震保険で支払われる保険金は、実際の被害額ではありません。被害の程度により、全損・大半損・小半損・⼀部損の4つの区分で分類し認定されます。

保険金の支払いは

全損  保険金の100%
大半損 保険金の60%
小半損 保険金の30%
一部損 保険金の5%

になります。

出典:損害保険料率算出機構 「2022年度 火災保険・地震保険の概況」 より

地震保険は通常、火災保険とセットでの加入となります。契約できる保険金額には制限があり、火災保険の契約金額の30%〜50%の範囲内となっています。この限度額はどの保険会社でも補償の内容や保険料は変わりません。

こちらのコラムで、地震保険についてより詳しく解説しています!

地震保険の被害が認定されないケースは?

地震保険の申請しても認定されず、保険金を受け取ることができないケースはどのようなものがあるでしょうか。地震保険で被害が認められない場合は以下のものがあります。

・重大な過失や法令違反による損害
・地震の発生日から10日以上たってから起きた損害
・地震の際の紛失や盗難による損害
・地震の際に起きた贅沢品の破損、自動車の破損
・損害の程度が一部損に至らない損害

これらのケースでは地震保険を申請しても、対象外となり保険金を受け取ることができません。よく勘違いをしてしまう人がいますが、地震から10日以上たってから起こった被害と、地震の時の被害が10日以上たってから地震被害がみつかるのは違うことです。

時間がたってから被害がみつかったので諦めて申請しない人は、意外と多くいるようですので注意が必要です。

主要構造部に該当しない部分の損傷の場合

地震保険で建物の補償対象は主要構造部分(建物の基礎・柱・屋根・壁など)となり、その他の部分での破損は補償されません。主要構造部分以外とは、は以下の通りとなります。

建物内部の間仕切り壁・間柱・ひさし・屋外の階段・窓ガラスなどになっています。例えば窓ガラスが割れてしまった、ひさしが破損してしまったなどの損害がでても地震保険では補償はされません。

また、家の門、塀、垣や駐車場などの破損も地震保険では補償の対象外となります。

経年劣化による損傷の場合

地震保険では基礎や壁のひび割れは地震による被害であれば補償の対象となります。しかし、保険金を受け取るにはいくつかの条件があり、一つは経年劣化が原因の損害ではないこととあります。

地震保険の補償は予測のできない事故によるものと限られるために、発生を予測することができる経年劣化による損害などは補償の対象外となってしまいます。新築の建物ならば判断することはむずかしくありませんが、築10年以上になると判断はむずかしく経年劣化とされてしまうことがあります。

築年数が経過してしまった住宅などは普段から住宅のメンテナンスをすることも大切になります。

一部損未満の損傷と判定された場合

地震保険の保険金が支払われないケースとして一部損未満の破損と認定されてしまうこともあります。一部損とは地震保険の判定で一番小さな被害になります。基礎や壁の小さなひび割れなどになりますが、地震でできてしまった壁などの小さなひび割れは、被害を見つけることもむずかしくなります。

たとえみつける事ができたとしても被害の程度を見極めることは、さらにむずかしく素人では判断することはできないでしょう。そのために諦めてしまう人も多いようです。諦める前に信頼できる専門業者などに確認をしてもらうと良いでしょう。

実際の地震被害の調査結果と支払い例は?

地震保険では基礎の部分に数本のひび割れが認められた場合は一部損として認定される可能性は大きくなります。実際に地震保険が支払われた事例を少し調べてみました。

基礎クラック 築年数38年 受給額42万円

基礎クラック

基礎部分に地震によるひび割れが確認されました。

建物の基礎部分は、地震保険の重要な査定対象となるため、よく確認する必要があります。

木塀破損 外壁ヒビ 築年数41年 受給額288万円

木塀破損

外壁ヒビ

地震による木塀の破損と外壁のヒビ割れが確認されました。

門・塀・垣は主要構造部に該当しないため、門・塀・垣のみに生じた損害は補償対象外ですが、こちらのケースでは、主要構造部の外壁にも損傷が確認されたため、補償対象となりました。

このように、地震保険の被害認定は被害の小さなひび割れを確実に見つけることが重要になります。しかし、個人では正確に被害を見つけることは大変むずかしいことになりますので、専門家に依頼して基礎、内壁や屋根の被害の状況をくわしく調査してもらうことが最適です。

地震保険のことや被害調査のことならhometipにご相談ください!

地震保険のしくみや保険金がおりないケースなどについてまとめてみました。

・地震保険では被害は全損、大半損、小半損、一部損の4つの区分で判定されます 

・地震保険で建物の補償対象は主要構造部分(建物の基礎・柱・屋根・壁など)となり、そのほかの部分は補償対象外となります

・地震保険では小さなひび割れを確実に見つけることが重要になります。そのためには専門家に調査してもらう事が最適です

地震保険の被害状況の確認は個人ではとてもむずかしいことです。被害にあってしまった場合には被害状況の判断はむずかしく、とても大変な作業になります。そんなときはhometipに相談してみませんか。

hometipは火災・地震保険の加入のサポート、地震保険の請求サポート業者など住宅に関わる相談をおこなっています。経験豊富なサポート業者や保険のプロをご紹介しております。まずはお気軽にご相談ください!

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